「名古屋城」#愛知

■城名
名古屋城

■所在地
尾張国愛知郡名古屋(現在の愛知県名古屋市中区本丸・北区名城)

■称号
日本100名城、日本三名城

■別名
金鯱城、金城、柳城、亀屋城、蓬左城

■築城年
慶長14年(1609年)

■廃城年
1871年(明治4年)

■築城者
徳川家康

■主な改修者

■主な城主
尾張徳川家

■天守

■天守構造
連結式層塔型5層5階地下1階 1612年築 (非現存)
1959年再建(SRC造・外観復元)”

■城郭構造
梯郭式

■城分類
平城

■縄張り
名古屋城は、織田信長誕生の城とされる今川氏築城の那古野城(なごやじょう)の跡周辺に、徳川家康が天下普請によって築城しました。
以降明治維新まで徳川御三家の一つでもある尾張徳川家17代の居城でした。
大阪城、熊本城とともに日本三名城に数えられ、伊勢音頭では「伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ」と詠っています。
大天守に上げられた金鯱(きんこ)は、城だけでなく名古屋の街の象徴です。
本丸御殿は二条城の二の丸御殿と並ぶ武家風書院造の双璧と評価されていました。
大小天守と櫓や門、御殿などの一部は昭和戦前期まで残存していましたが、1945年の名古屋大空襲で大部分を焼失しました(西南隅櫓など6棟は焼失を免れて現存しています)。
戦後に天守などが鉄筋コンクリートで外観復元され、城跡は名城公園として整備されています。

名古屋城の縄張は、それぞれの郭が長方形で直線の城壁が多く、角が直角で単純なつくりです。

構造は典型的な梯郭式平城で、本丸を中心として南東を二之丸、南西を西之丸(にしのまる)、北西を御深井丸(おふけまる)が取り囲んでいます。
さらに南から東にかけて三之丸が囲んでいます。

西と北は水堀(現存)および低湿地によって防御され、南と東は広大な三之丸が二之丸と西之丸を取り巻き、外側の幅広い空堀(一部現存)や水堀に守られた外郭を構成しました。

外側に、総構え(そうがまえ)または総曲輪(そうぐるわ)と呼ばれる城と城下町を囲い込む郭も計画されていました。
西は枇杷島橋、南は古渡旧城下、東は矢田川橋に及ぶ面積となる予定でしたが、大坂夏の陣が終わると普請は中止されました。
西の防備に、国境の木曾川に御囲堤を築造しました。

■歴史
16世紀の前半に今川氏親が、尾張進出のために築いた「柳ノ丸」が名古屋城の起源とされます。
この城は、のちの名古屋城二之丸一帯にあったと考えられています。
1532年(天文元年)、織田信秀が今川氏豊から奪取し那古野城と改名しました。
信秀は一時期この城に居住し、彼の嫡男織田信長はこの城で生まれたとするのが通説です(近年は勝幡城での出生説があります)。
のちに信秀は古渡城に移り、那古野城は信長の居城となりましたが、1555年(弘治元年)、信長が清須城(清洲城)に本拠を移したため、廃城となりました。
清須城は長らく尾張の中心でしたが、関ヶ原の戦い以降の政治情勢や、水害に弱い清須の地形の問題などから、徳川家康は1609年(慶長14年)に、九男義直の尾張藩の居城として、名古屋に城を築くことを定めました。
1610年(慶長15年)、未だ大阪城には豊臣秀頼が居ましたが、西国諸大名の助役による天下普請で築城が開始されました。
造成・整地に当たる普請は、普請奉行に滝川忠征、佐久間政実ら5名が任ぜられました。
縄張は普請奉行の一人である牧長勝。石垣は諸大名の分担によって築かれ、中でも最も高度な技術を要した天守台石垣は普請助役として加藤清正が築いています。
名古屋城築城普請助役としては、加藤清正以外に、寺沢広高、細川忠興、毛利高政、生駒正俊、黒田長政、木下延俊、福島正則、池田輝政、鍋島勝茂、毛利秀就、加藤嘉明、浅野幸長、田中忠政、山内忠義、竹中重利、稲葉典通、蜂須賀至鎮、金森可重、前田利光の外様大名が石に刻印を打って石垣工事を負担し、延べ558万人の工事役夫で4カ月余で石垣を完成しました。

建築に当たる作事は、作事奉行に大久保長安、小堀政一ら9名が当たり、大工頭は中井正清が担当しましたが、当時の正清は内裏や方広寺大仏殿の建築も担当したため、正清の手代衆が現場の監督をしました。
作事は普請と並行して材木の調達が行われ、1612年(慶長17年)6月から本格的な建築工事が始まります。
しかし家康から御殿より先の完成を命じられた天守の建築は、用材調達が遅れたため壁塗りに支障が生じる冬期までの完成が危ぶまれました。
このため、正清は内裏や大仏殿の大工を一時的に呼び寄せてた上、自身も名古屋に出向き突貫工事を行います。
結果として8月下旬に天守用の金物入札が行われた後、11月上旬に懸案の壁塗り工事が完了し、同21日には上棟式を実施し年内に天守は完成しました。
金物入札時期から組立工事は3ヶ月弱しか掛かっておらず、短期に完成しました。

■見どころ
(遺構) 櫓3棟・門3棟、庭園、石垣、堀
(指定文化財) 国の重要文化財(櫓3棟、門3棟)
(再建造物) 大小天守、正門、本丸御殿

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