■城名
浪岡城(なみおかじょう)
■別名
浪岡御所
■所在地
青森県青森市浪岡大字浪岡岡田43
■見ごたえ
★★★
■築城年
応仁年間(1467〜1469)
■廃城年
天正6年(1578)
■築城者
北畠顕義
■主な城主
北畠(浪岡)氏
■城分類
平城
■遺構
曲輪、土塁、横堀(空堀)
■指定文化財
国史跡(浪岡城跡)
■歴史(ChatGPTより)
浪岡城(なみおかじょう)は、青森県青森市浪岡に所在する中世の平城で、津軽地方における中世豪族・浪岡北畠氏の本拠として知られています。津軽の政治・文化の中心として栄えたこの城は、戦国時代に津軽氏の台頭によって滅ぼされるまで、約二百年にわたって地域の支配拠点として機能しました。現在は「浪岡城跡」として国指定史跡に指定され、発掘調査によってその壮大な規模と高度な防御構造が明らかになっています。
浪岡城の築城は南北朝時代中期の貞治6年(1367年)頃と伝えられています。築城主は北畠顕義の子孫で、伊勢国から津軽に下向した北畠顕連とされます。顕連は南朝方の武将として活動したのち、津軽地方に勢力を築き、この地に館を構えました。浪岡城はその後、代々北畠氏の居城となり、津軽平野の政治的・文化的中心として発展しました。浪岡北畠氏は中央の公家文化を受け継ぐ名門であり、館内には和歌や書道、禅宗文化などが盛んに取り入れられ、津軽地方における文化的影響力も大きかったと伝わります。
城の構造は、典型的な中世平城の形態を示しており、自然地形を巧みに利用した防御性の高い造りが特徴です。城は浪岡川の右岸に位置し、川と湿地を天然の堀として活用していました。発掘調査によれば、主郭を中心に複数の郭(くるわ)が配置され、それぞれを堀と土塁で囲む構造が確認されています。特に主郭は約150メートル四方の広さを持ち、館跡には建物礎石や掘立柱建物跡、庭園跡などが見つかっており、当時としてはきわめて整備された屋敷構造を持っていたことがわかります。
また、城下には家臣団の屋敷や職人の居住区、寺院や街道などが計画的に配置され、政治・経済・文化の中心都市としての性格を持っていました。出土した陶磁器や銭貨、硯、墨書土器などから、京都や堺との交易があったことも推測され、北畠氏が中央文化を積極的に取り入れていた様子がうかがえます。
しかし戦国時代に入ると、津軽地方は次第に動乱の時代を迎えます。天正13年(1585年)、南部氏の支配下にあった大浦為信(のちの津軽為信)が独立を図り、津軽一帯を統一する過程で浪岡北畠氏と激突します。この戦いで浪岡城は落城し、北畠氏は滅亡しました。以後、浪岡城は再興されることなく廃城となり、その歴史的役割を終えることになります。
江戸時代以降、浪岡城跡は長らく耕地化されていましたが、昭和以降の発掘調査によって遺構の全貌が徐々に明らかになりました。調査では、主郭の土塁や堀の構造、屋敷跡などが良好に保存されていることが確認され、中世城郭としての高い完成度が評価されています。平成6年(1994年)には国の史跡に指定され、現在は史跡公園として整備が進められています。
浪岡城は、戦国時代の武家勢力が地方文化を発展させた希有な例であり、単なる軍事拠点を超えて、津軽文化の源流を象徴する存在でもあります。中世津軽の政治・文化の息吹を今に伝える浪岡城跡は、静かな田園の中にその面影を残し、訪れる人々に古の時代の記憶を語りかけ続けています。
■場所
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■城巡り記録
2025年9月29日
浪岡城はなかなか行きにくそうな場所だったので、結構行くのに躊躇しました。
新幹線の時間まで3時間以上あったので、それなら頑張ってみるかと浪岡駅で途中下車。
駅からバスを調べても無さそうなので、タクシーを使うかどうか迷っていたのですが、駅に隣接している交流センターに行ったら浪岡城のスタンプが置かれていました。
そういえば、どこでスタンプを押すのかも確認していませんでした。
正式には浪岡城近くの中世の館のようですが、月曜日は休館。
そして今日は月曜日。
良かった。
なんとなく交流センターに立ち寄っただけでしたが、ラッキーです。
タクシー乗り場にタクシーがいなかったことが幸いしました。
さらに交流センターの方がスタンプを押しているとリンゴをくれました。
えっリンゴ?
と思ったのですが、青森と言えばリンゴ。
ありがたく頂戴しました。
さらに、無料でレンタサイクルをやっているようで、免許証を見せたら自転車を貸してくれました。
浪岡城まで2.5㎞ほど。
自転車のおかげですごい早く着くことが出来ました。
浪岡城自体はかなり城好き向けの遺跡です。
普通の人だと全く楽しめないでしょう。
これを続100名城に良く選んだなぁと思いましたが、遺跡としての価値は高いのでしょう。
最近熊が出るそうなので、どきどきですね。
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