「杉山城」7城目@続100名城 #埼玉県

■城名
杉山城

■別名
初雁城、雁城

■所在地
埼玉県比企郡嵐山町杉山

■称号
続日本100名城、ご城印のある城

■築城年
室町時代?

■廃城年

■築城者
庄主水?

■主な改修者

■主な城主
伝・庄主水

■天守
なし

■天守構造

■城郭構造

■城分類
山城

■縄張
従来、縄張りが極めて緻密で巧妙なため、後北条氏の時代に造築されたものではないかとの見方が有力でしたが、発掘調査にもとづく考古学的な知見からは、山内上杉氏時代の城である可能性が強くなっています。
曲輪とそれに伴う堀や土塁のほか井戸跡の遺構が確認されています。
本郭で、土塁及びそれに伴う溝、本郭の東虎口に平坦な石を用いて石列がつくられていました。
東虎口から郭内へは「ハ」の字状に広がる構造になっていて、幅1.8mの石積みが確認されています。
石積みは43cmの高さで残っています。
東虎口の西側には石積みを崩したことによって発生したと考えられる礫が多量に検出されました。
本郭から南側へ「コ」の字状に張り出した先に西向きに南虎口があって、石列が確認されています。
挽き橋が西方向に井戸郭へ向かって架けられていたと考えられます。

本郭南虎口の対岸にあたる井戸郭の東側部分には8m×6mの長方形で、周囲との比高差1.2mの台状遺構が確認されました。
東側の堀に平行に柵ないし柱の跡と思われる穴(ピット)が検出されています。
南2の郭では、南虎口に関連する施設(柵ないし柱か)の跡と思われる穴(ピット)が2基確認されている。建物跡は確認されませんでした。

南3の郭でも建物跡は発見されませんでした。
部分的であるが石敷き状に礫が敷き詰められている状況が確認されました。

■歴史
市野川左岸の山の上に築かれた山城ですが、築城の主や年代についてはほとんど分かっていません。
地元豪族の金子主水による築城との伝承はありますが、文献資料には現れていません。

■遺構
曲輪、土塁、横堀(空堀)、虎口、馬出、土橋

■ご城印

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■城巡り記録

2021年12月16日

前々からぜひ行ってみたいお城であった杉山城についに行くことが出来ました。

ちょうど城郭考古学者がえらぶ絶対に攻めたくない山城の第一位に選ばれたお城です。

城郭考古学者が選ぶ「絶対に攻めたくない山城」ベスト10!1位は埼玉「杉山城」、2位は?
一見、「天守や櫓がなく、土と山だけ」と思われがちな山城。しかし開発にさらされがちな平城等に比して保存状態が良く、ほぼ往時の姿をとどめている山城も多い。週刊朝日ムック『歴史道 Vol.17』では、「戦国の山城の歩き方」を特集。3人の専門家に「オススメの山城」を推薦してもらった。今回の推薦者は、城郭考古学者で山城ファンの千...

誰がいつ建てたのか分からないそうですが、この縄張を設計した人は天才ではないかと言われています。

土塁城郭の最高峰のお城だとかで、ぜひ自分の目で確認したくなりますね。

東武東上線の武蔵嵐山駅が最寄り駅となります。

地図で見るとここから杉山城までは結構な距離があります。

せっかくなので、ランニングを出来る装備で、この周りの比企城館跡群をまとめてみてこようと思います。

まずは続100名城のスタンプを押すため嵐山町役場に向かいます。

こちらも駅から結構な距離があります。

さらに割と急な上り坂を登り到着。

結構きれいな町役場でした。

こちらで早速スタンプを押します。

杉山城に脚光を浴びていることが分かってか、かなり杉山城押しが凄いです。

杉山城の案内がいろいろと載っています。

読んでみるとさらに杉山城に行きたくなります。

また、こちらには立体の模型もあります。

高低差と縄張が分かるのですが、これだけでも結構堅牢な城であることが分かります。

一旦町役場を出て下ります。

そこからしばらく歩いてまた登り、やっと大手入り口に到着です。

町役場からもそこそこありますね。

大手入り口を入ると積善寺というお寺です。

お寺の裏が杉山城だということは分かるのですが、どちらかな。

パッと見、左側の方から登っていくのかなと思ったのですが、右でした。

この右側の通路は隣の中学校の敷地と面しているため、中学校に入ってしまっている感じになります。

中学校の校舎が真横です。

そんな坂道を上ると杉山城の案内板に到着です。

この案内板の左を向くと、もうそこは土塁が累々と積まれている、空堀が深く掘られている堅牢なお城になります。

いたるところに案内板があり、分かりやすく説明してくれているのも助かります。

こうしてみるとなだらかな丘のような気もするんですけどね。

近づいてみるとどんどんすごい城だと分かってきます。

現在地はこの辺。

まだまだ奥があるようです。

空堀と土塁の入り乱れるすごいお城。

これくらいなら落ちても登れるかと思うのですけれど、この先に柵があたら厳しいでしょうね。

実際に柵や門を復元してもらえるとかなり面白いかなぁと思うのですが、どういうものだったかは分からないので、変に想像で作ってしまうのも良くないかもしれませんね。

土橋や木橋で堀を渡っていたのでしょう。

馬出という虎口を守る構造。

外から攻めにくく、中から守りやすい。

よく考えられています。

こちらはまだ発掘調査中。

お城ブームが来ています。

特にこの杉山城は今後もますます注目されると思います。

土塁がぐるぐるとめぐっています。

帯郭状土塁というらしいです。

土塁の中にも入ることが出来るのですが、あまり行かないほうがよさそうですね。

ちゃんと柵をしているところもあります。

ところどころに郭があります。

兵を待機させておいたのでしょう。

景色も非常にきれいです。

山ばかりの場所ですけどね。

下の方を覗いてみたら、結構な傾斜でした。

木々が生い茂っているとはいえ、ここを登ってくるのは厳しいですね。

そして本郭に向かうための北虎口です。

今でいう本丸ですね。

細い道を登ったところに本郭があります。

ここはだいぶ広い場所になっていました。

ここまでの通路は狭いので、少しずつしか攻められず、逆にこの本郭からはたくさんの兵が待ち構えていられます。

矢を打っていれば、かなり倒せる気がしますね。

本郭をぐるっと一周回ってみました。

こちらは正面なので攻めづらい

こちらの側面もかなり堀が深く、厳しいですね。

こちらの堀はかなり深くなっています。

これはダメですね。

攻められない。

ぐるっと回ったところに、杉山城の説明が記載した看板が。

そして石碑もあります。

ここには建物があったのでしょうか。

本郭を堪能したので、帰りは搦手から出たいと思います。

こちらは普通の山道のような感じです。

ところどころに堀の跡もあります。

こちらの側もなかなかいいですね。

山の中という感じが非常にします。

昔はどのような景色だったのでしょうか。

山城の場合こういった木は生えていたのでしょうか。

どちらが攻めにくいのだろうか。

木はあったほうがいいのか。

分からないなぁ。

そんなことを考えていたら、搦手の入り口まで来ました。

こちらからは入る人はあまりいないようですね。

でも、こちらもなかなか趣があってよかったです。

杉山城、噂に違わず良いお城でした。

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