「角館城」119城目@日本の城 #秋田県

■城名
角館城(かくのだてじょう)

■別名
古城山城、小松山城

■所在地
秋田県仙北市角館町古城山

■見ごたえ
★★

■築城年
不明

■廃城年
元和6年(1620)

■築城者
不明

■主な城主
戸沢氏、蘆名義広、佐竹氏

■城分類
山城、平山城

■遺構
曲輪、横堀(空堀)

■指定文化財
市史跡

■歴史(ChatGPTより)

角館城(かくのだてじょう)は、秋田県仙北市角館町にあった中世から近世初期にかけての城で、別名「古城」または「角館古城」とも呼ばれます。城跡は現在の古城山公園にあたり、標高約80メートルの丘陵上に位置しています。周囲を玉川と檜木内川の二つの河川に挟まれ、天然の断崖に守られた要害地形であることから、角館城は典型的な山城的構造をもつ平山城といえます。この自然地形を巧みに利用した防御性が、戦国期の城としての性格を強く示しています。

築城の時期は南北朝時代頃と伝えられ、出羽国の土豪・戸沢氏が拠点としたのが始まりとされます。室町から戦国期にかけて戸沢氏は角館を本拠に勢力を拡大し、戦国末期には当主・戸沢盛安が出羽一円にその名を知られる存在となりました。盛安の時代、角館城は主郭・二の郭・三の郭を段状に配した山城として整備され、尾根筋を削平して曲輪を築き、谷筋には堀切を設けた堅固な構造を備えていました。檜木内川を天然の堀とし、要害堅固な防御体制を誇ったと考えられています。

しかし、天正18年(1590)に戸沢氏が豊臣秀吉の命により新たに転封されると、角館城はいったん廃城となりました。その後、関ヶ原の戦いを経て慶長7年(1602)、常陸国から秋田へ転封された佐竹義宣の家臣・芦名義勝が角館に入り、旧城跡を再興します。義勝はかつて会津の名門芦名氏の一族であり、角館の新たな領主として、山上の古城を維持しつつ、麓に武家屋敷や町人町を整備しました。このときの都市設計が、今日の角館武家屋敷通りの基礎となっています。

芦名氏の時代には、山上の防御主体の城郭に対し、山麓には行政・居住を中心とする平地の拠点が整えられました。つまり、角館城は山上の軍事拠点と、麓の城下町が一体化した構造をもっており、戦国から江戸初期にかけての「山城から平山城への転換」を象徴する存在でした。

その後、芦名氏は三代で改易となり、角館は佐竹氏の一門である佐竹北家の所領となりました。以後、角館は佐竹北家の居館を中心とする政治・文化の拠点として発展し、幕府の一国一城令により山上の城郭は廃城となったものの、城下町は維持され、江戸時代を通して武家屋敷群が整然と残されました。これにより、角館は戦国の山城から行政都市としての性格を強め、近世城下町として完成していきます。

現在、角館城跡は「古城山公園」として整備され、主郭跡には芦名義勝を祀る古城山神社が建てられています。春には桜の名所として多くの人が訪れ、山上からは角館の美しい町並みを一望できます。土塁や空堀の痕跡もわずかに残っており、山城の名残を感じることができます。

角館城は、戦国期の山城的構造を残しつつ、江戸期に平山城として発展した、時代の変化を映す貴重な城郭遺構です。城そのものは姿を消しましたが、武家屋敷や町人町が形を保ち、今も「みちのくの小京都」として往時の風情を伝えています。その地形と町並みが一体となって歴史を語る角館は、まさに「山城から城下町へと息づく日本の城文化」を象徴する地といえるでしょう。

■場所

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■城巡り記録

2025年9月27日

角館駅を降りて少し歩いたら武家屋敷通り。

これまでの結構武家屋敷が並んだ通りをいろいろなお城で見てきましたが、こちらはそれらよりもしっかり残っていて非常に良いです。

こんなにきれいに武家屋敷が一画一画残っているのはまれなのかもしれません。

通りの木々も心地よく、風情を感じます。

そんな武家屋敷を越えた先にある山が角館城です。

結構坂が多いけど、まぁ10分程度で登れるだろうと気合を入れていきました。

しかし、上ってすぐのところで通行止めです。

どうやらクマが出没するようです。

今年は特に多いですね。

秋田も熊被害が結構出ているようですし、通行止めを越えていって熊に襲われたら誰も気づいてくれないだろうと思い、諦めました。

まぁ城下町を見れただけで結構満足しました。

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