「岩櫃城」14城目@続100名城 #群馬県

■城名
岩櫃城(いわびつじょう)

■別名

■所在地
群馬県吾妻郡東吾妻町大字原町字伊達

■見ごたえ
★★★☆

■築城年
15世紀

■築城者
斉藤氏

■主な城主
斉藤氏、真田氏

■城分類
山城

■縄張
岩櫃山の北東に伸びる尾根に位置し、吾妻川の西岸にあたります。
また、西は岩櫃山、南は吾妻川へ下る急斜面、北は岩山で天然の要害となっています。
尾根の西から本丸・二ノ丸・中城などが続き、北東に出丸の「天狗丸」があり、その更に北東には支城・柳沢城(観音山城)が位置しています。

■歴史
吾妻川北岸の岩櫃山中腹に位置し、戦国期に、上杉謙信に従う斉藤氏と、武田信玄に従う真田氏が当地をめぐり争いました。
永禄3年(1560年)、長尾景虎(上杉謙信)が岩櫃城を攻め落とした伝わります。
斎藤憲広は上杉氏に属して勢力を拡大しましたが、郡内の豪族羽尾氏と鎌原氏の領地争いに介入したことで、両氏の仲介に入っていた信濃国小県郡の真田氏、および真田家の主家である甲斐の武田氏による介入を招くことになります。
永禄3年(1560年)に鎌原幸重が武田家の信濃先方衆である真田幸隆を介して武田家に臣従して、武田氏の後ろ盾を得ます。
それに対して、永禄5年(1562年)に斎藤憲広は羽尾幸世など羽尾氏と共に鎌原城を攻略し、鎌原氏を信濃に追い払う事に成功します。
しかし、程なく鎌原城を奪回されるなど真田勢の攻勢を受け、永禄6年(1563年)には家臣の内応もあって落城します。
真田氏は吾妻地方への進出をねらい、岩櫃城を攻略しました。
その後、上野国北部の利根郡に位置する沼田城・名胡桃城と、信濃国の上田城とを繋ぐルート上の重要拠点として岩櫃城の大改造を行いました。
真田昌幸の時代、天正10年(1582年)に、織田信長・徳川家康勢に攻められて主家武田勝頼が劣勢となると、真田昌幸は武田勝頼を岩櫃城へ迎え入れて武田家の巻き返しを図ろうとしました。
しかしこれはかなわず、武田家は滅亡しました。
その後、真田昌幸は岩櫃城を嫡男の真田信幸(真田信之)に委ね、真田家当主となった真田信之は、慶長19年(1614年)に岩櫃城を破却しました。

■遺構
曲輪、土塁、横堀(空堀)、竪堀

■指定文化財
国史跡

■ご城印

■場所

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■城巡り記録

2023年7月28日

真田氏のお城であり、続100名城にも選出されている岩櫃城に行ってきました。

こちらはなんといっても、武田勝頼が織田・徳川連合に破れたとき、真田氏が岩櫃城に一旦退き再起を図ろうと提案したお城です。

結局勝頼はその提案には乗らず、小山田氏の居城であった岩殿城に向かい、小山田氏に裏切られて最後を迎えるわけですが、真田氏は提案が通らなかったとこで袂を分かち岩櫃城に行ったため、その後栄えることになります。

ここで表裏比興の者と呼ばれた真田昌幸は多くの策を練っていったのでしょう。

こちらはものすごい山城なのですが、まずは群馬原町駅にある東吾妻町観光協会にいって御城印を購入します。

いろいろな種類の御城印が置かれていて、かなり迷いましたが、金立市出土記念版と岩櫃真田忍者ミュージアム記念版の2枚セットのものをあわせて3枚購入しました。

そこから山に入ります。

本来なら麓から徒歩で登っていきたいところですが、本日はバイクで楽々登りました。

途中の坂はかなり傾斜がありきつそうです。

登ると広い駐車場があるので、そちらにバイクを駐めて更に少しのぼると平沢登山口観光案内所があります。

こちらで、続100名城スタンプを押印します。

ついでにこちらにも御城印など売られていました。


ざわざわ駅前で買わなくても良かったようです。

最近はスタンプの場所と御城印を売っている場所が違うところも多く、分かりづらいですよね。


こちらの案内所ではシールなども頂けました。

そこから、いよいよ城址に入っていきます。


案内板が入口にありますので読んでから入るとよいでしょう。


すぐに二手に分かれるので、左側を行くことにしました。

クマ出没注意の看板が怖いですね。


きれいに整備された山道を上っていきます。


それほど急な傾斜ではないので、スニーカーで十分でした。


本丸跡に向かう小道を上っていくと、すごい土塁と堀に囲まれた場所に出ます。ものすごいウネウネとなっている場所で、本丸への道を惑わしている感じがします。


今はちゃんと階段が設置されていて、そちらには入らずにすんなり登ることができます。

登ったら本丸跡です。


麓からだとかなりの高低差があり、ここまで来るのは非常に大変だと思います。


大規模な山城恐るべしですね。

帰りは少し先まで歩いて、廻って戻りました。


山城は面白いのですが、一人で歩くと少し怖い感じもします。


暫く歩くと最初の二手に分かれた反対側から出てきて、観光案内所に到着しました。


真田氏を堪能できるお城でした。

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