■城名
神辺城(かんなべじょう)
■別名
神辺道上城、黄葉山城、紅葉山城、楓山城、麓城、村尾城
■所在地
広島県福山市神辺町川北
■見ごたえ
★★★☆
■築城年
建武2年(1335)
■廃城年
元和8年(1622)
■築城者
朝山景連
■主な改修者
山名理興
■主な城主
朝山氏、山名氏、杉原氏(毛利氏家臣)、福島氏
■天守
非現存
■天守構造
型式不明[3重/築年不明/解体]
■城郭構造
連郭式
■城分類
山城
■歴史
南北朝時代に築城された城は、現在の場所から北東約700mに位置する「古城山」にあったと考えられており、現在の位置(黄葉山)にあるものは、室町時代の1443年(嘉吉3年)に山名氏によって築かれたのが始まりと思われます。
黄葉山の神辺城は度重なる改修を受け、江戸時代になると福島氏により近世城郭として整備されますが、福島氏に替わり入封した水野勝成は新たな城(福山城)を築いて神辺城を廃城としました。
このとき、建物や石垣の殆どが福山城に転用されるなどしたため、神辺城跡には山頂や尾根を削った曲輪や掘割などが現存するのみとなっています。
なお、神辺城(黄葉山)の城名は廃城後(16世紀末以降)に付けたれたものであり、歴史上は「村尾城」が正確な呼称です。
■遺構
曲輪、石垣、横堀(空堀)、移築門
■場所
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■城巡り記録
2023年5月4日
福山城を見たついでといってはなんですが、近くに古い山城があったようなので行ってきました。
福山城に行くと神辺城の櫓跡と書かれた石碑が結構あり、福山城を築城したときに神辺城から移築したものが多かったようです。
そうなると神辺城は建物から石垣から結構取られてしまったわけですが、お城とはそういうものなのかもしれません。
神辺駅で降りて少し歩きます。
登り口は結構遠いのですが、途中の神社からも登れそうな感じがしたので、神社に寄ってみると登り口がありました。
結構な山道ですが、しっかり整備されていて階段もあり、普通の靴で登れます。
少し登れば開けた場所に出ました。
ここからの景色もかなり良いですね。
アスファルトで整備された道が少しあり、そこを登ると三番櫓跡がありました。
この上に二の丸や本丸があります。
曲輪としてしっかりと整備されており、作りとしても堅牢であったことが伺えます。
本丸手前に石垣跡がありました。
個々にあった石垣も福山城を築城するときに運ばれて行ったようで、少しだけ残った石垣がありました。
石垣跡を見ながらグルッと回り本丸にたどり着きます。
鬼門櫓跡など当時は多数の櫓があったことが伺えます。
殆どが福山城に移築されたようです。
景色は非常によく、山城らしさを感じました。
帰りは大手道であろうルートの方から下りました。
堀切跡などもあり、案内板もしっかり整備されています。
途中に福山市神辺歴史民俗資料館がありました。
こちらは天守のような建物となっています。
下っていくと犬かなと思う動物が目の前を通りました。
よく見てみると狐のようです。
割りと小さいのですが、あまり人を恐れている様子はなく、こちらを見ていました。
道沿いだったので、できるだけ近づかないようにして端を下りていくと狐は多分巣に使っているのだろうと思われるコンクリートの穴に入っていきました。
そこから少し顔を出しているところがあまりにも可愛いです。
なんかほっこりしました。
下りたついでに近くに本陣という場所があったので、そちらも見学して見ました。
古い町並みになまこ壁の建物があり、良い雰囲気でした。
あまり人に合うことはなかったのですが、観光場所としても良いのではないかと思います。
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