「滝の城」98城目@日本の城 #埼玉県所沢市

■城名
滝の城(たきのじょう)

■別名
本郷城

■所在地
埼玉県所沢市

■築城年
室町時代

■築城者
大石定重

■主な城主
大石氏、北条氏照家臣

■城分類
平山城

■遺構
曲輪、土塁、横堀(空堀)

■指定文化財
県史跡

■歴史
1925年(大正14年)に埼玉県指定史跡となりました。城の起源については諸説ありますが、伝承によると1180年(治承4年)頃に源頼朝の挙兵に応じた土豪が築いたとされています。しかし、確たる記録は残っておらず、詳細は不明です。城跡からは横穴墓群が発見されており、城として成立する以前の古代にも何らかの重要な拠点として利用されていたと推測されています。

●戦国時代の滝の城
戦国時代、滝の城は関東管領・上杉氏の家臣で、武蔵国守護代である大石氏の支城として機能しました。大石氏の本拠・滝山城(のちの八王子城)と連携し、清戸番所とも関係を持っていたとされます。しかし、大石定久の代に後北条氏の支配下に入り、北条氏照の支城となりました。
北条氏照は本拠地・滝山城から北関東へ出陣することが多く、その直線上にある滝の城は軍勢集結の重要な拠点となりました。特に1564年(永禄7年)の北条氏による下野遠征では、滝の城で「陣揃え(じんぞろえ)」が行われたことが記録されています。

●小田原征伐と滝の城の終焉
1590年(天正18年)、豊臣秀吉の小田原征伐の際、滝の城は浅野長政率いる豊臣軍によって城北側の大手方面から急襲されました。八王子城とともに落城し、北条氏の滅亡とともにその役割を終えました。その後、徳川家康の関東入国に伴う領内整備の過程で廃城となったと考えられています。

■場所

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■城巡り記録

2025年1月30日

何気なく訪れたら予想以上に立派な城址でした。

見事な空堀が多数あり、曲輪の周りをしっかり防御しています。

本丸には稲荷神社があります。

滝の城跡の説明版もしっかりありました。

本丸の南側は絶壁になっていて、景色が良く見えます。

下りの階段を下りていくと崖下に到着。

八王子にある滝山城の支城がこの場所にあるとは、広い支配地域ですね。

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