2025年11月2日

●紹介文(ChatGPTより)
金胎山東住院東漸寺(こんたいざん・とうじゅういん・とうぜんじ)は、神奈川県横浜市鶴見区潮田町にある真言宗智山派の古刹である。山号を金胎山、院号を東住院と称し、本尊には金剛界大日如来を安置する。平安時代後期の寛治元年(1087年)、勝覚僧正の開基と伝えられ、九百年以上の歴史を有する由緒ある寺院である。創建当初は小高い丘に伽藍を構え、近隣の村々の祈願所として栄えたが、度重なる戦乱と災害により堂宇は幾度も焼失したと伝わる。記録によれば、江戸時代には既に地域の信仰の中心として再興され、明治以降も地域に深く根ざした寺院として歩み続けてきた。
しかし、関東大震災(1923年)では本堂が全壊し、昭和期の空襲でも再び焼失の憂き目に遭うなど、幾度となく苦難を経験した。現在の本堂は平成8年(1996年)に再建されたもので、鉄筋造ながらも伝統的な真言密教の様式を踏襲し、静かで荘厳な佇まいを見せている。内部には本尊の大日如来坐像を中心に、弘法大師像、不動明王像、観音菩薩像などが安置され、訪れる人々を穏やかに迎える。
東漸寺はまた、複数の巡礼霊場に属する寺としても知られている。玉川八十八ヶ所霊場では第七番札所、新四国東国霊場では第十一番札所、さらに東海三十三観音霊場では第三十番札所として位置づけられており、多くの巡礼者が御朱印を求めて訪れる。四国八十八ヶ所霊場を模した関東の霊場巡りが盛んであった江戸期より、東漸寺はその信仰の一環を担ってきた。境内には各霊場の石碑や供養塔も立ち並び、巡礼文化の歴史を今に伝えている。
境内は近年整備が進められ、参道は平坦で高齢者や車椅子の参拝にも配慮されている。春には桜、秋には紅葉が彩り、四季折々の風情が楽しめる。寺院活動も活発で、写経会や寺ヨガなど現代的な催しも行われ、地域の人々にとっては信仰だけでなく交流と癒やしの場にもなっている。また、境内には古い庚申塔や石仏群が点在し、かつての神仏習合時代の信仰の名残をとどめる。東漸寺が近隣の潮田神社の別当寺を務めていた時代もあり、寺社一体の地域信仰の中心であったことがうかがえる。
本堂裏には歴代住職の墓塔が整然と並び、そこには地域の名家や旧信徒の供養碑も見られる。都市化の進む横浜の中にありながら、東漸寺の境内に一歩足を踏み入れると、喧噪を忘れる静寂と清浄な空気に包まれる。境内の隅に佇む地蔵堂や水子地蔵尊は、今も地元住民の祈りの対象として篤く信仰されている。
アクセスはJR鶴見駅または京急鶴見駅から市営バスを利用し、「潮田神社前」停留所で下車、徒歩数分と便利である。周辺には古い町並みが残り、潮田の港町としての風情を感じることができる。
金胎山東住院東漸寺は、災禍を幾度も乗り越え、古き信仰と現代の地域文化を結ぶ寺として今も生き続けている。鶴見の地で千年にわたり祈りを捧げてきたこの寺は、都市の片隅に息づく「心の拠り所」として、多くの人々に静かな安らぎを与えている。
●参拝記

本堂は平成になってから再建されたものらしいが、平安時代から続く歴史あるお寺。
![]()
にほんブログ村
![]()
にほんブログ村
![]()
にほんブログ村
![]()
にほんブログ村

人気ブログランキング

お城巡りランキング

お城・史跡ランキング