「脇本城」37城目@続100名城 #秋田県

■城名
脇本城(わきもとじょう)

■別名
生鼻城、太平城

■所在地
秋田県男鹿市脇本脇本七沢他

■見ごたえ
★★★★★

■築城年
14世紀

■廃城年
天正18年(1590)

■築城者
安東氏

■主な改修者
安東愛季

■主な城主
安東氏、脇本氏

■城分類
山城

■遺構
曲輪、土塁、横堀(空堀)、井戸跡

■再建造物
国の史跡

■歴史(ChatGPTより)

脇本城(わきもとじょう)は、秋田県男鹿市脇本に所在する中世の山城で、戦国期における秋田湊の支配と深く関わった重要な拠点です。日本海に面する男鹿半島の付け根、海と山に挟まれた丘陵地に築かれており、天然の要害を活かした構造を持ちます。城主として知られるのは安東氏(のちの秋田氏)であり、脇本城は安東氏が本拠を移す過程で重要な位置を占めました。特に16世紀後半、湊安東氏の居城として栄え、北日本の交易拠点を押さえる城として機能したと考えられています。

城の構造は、標高約100メートルの丘陵の尾根を利用し、大小の曲輪を段状に配した典型的な戦国期山城の様相を示します。主要部は本丸に相当する大曲輪で、周囲に二ノ丸、三ノ丸といった郭が展開し、さらに土塁や空堀によって防御が固められていました。また、日本海や船川湊を一望できる立地は、海上交通の監視・統制に最適であり、安東氏が水軍を率いて日本海交易を行う際の軍事的・経済的中枢であったことを示しています。

歴史的には、安東愛季(ちかすえ)が脇本城を本拠とし、南部氏や大浦氏(津軽氏)との抗争に対応したことが知られています。愛季は国内の有力国人を統率し、安東氏の勢力を再興した名将で、脇本城はその政治・軍事活動の拠点でした。しかし、安東氏の内紛や外敵との戦いの中で城は何度も争奪の舞台となり、1580年代には檜山安東氏との抗争の結果、安東氏の勢力は分裂します。その後、安東実季が豊臣秀吉に臣従し、1590年の奥州仕置を経て安東氏が秋田城(後の久保田城)に拠点を移すと、脇本城は次第に廃されていきました。

現在、脇本城跡は国指定史跡に指定され、保存・整備が進められています。発掘調査により、掘立柱建物跡や土塁・堀の遺構が確認され、戦国期の北日本における城郭構造の特徴を伝えています。展望のよい曲輪からは日本海や寒風山を望むことができ、往時の安東氏が海上交易と領国支配を結び付けた姿を体感できます。脇本城は、戦国期の日本海交易圏を語る上で欠かせない拠点であり、地域の歴史と文化を象徴する史跡として今日も注目されています。

■ご城印

■場所

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■城巡り記録

2025年9月26日

秋田駅からレンタルバイクを借りて男鹿半島にある脇本城へ行ってきました。


なかなか行くの難しそうな場所だったので、行くことが出来て満足です。

脇本城は道沿いにありすぐ分かりました。


しかし、いきなりの傾斜。


本来は菅江真澄の道という階段の方を登っていくのでしょうけど、バイクなので車道を上ります。
しかし道に苔も生えていて滑って結構怖かったです。

登りきると菅原神社があります。

後で訪れるとして、まずは脇本城へ。

少し行くと無人の案内所がありました。


簡易ですがトイレもあり、綺麗です。

こちらでパンフレットと続100名城のスタンプを押します。
ご城印は先ほどの菅原神社で販売しているようなので、後で訪れたいと思います。

熊鈴も置かれていました。
やはり熊が出るみたいですね。
危険なので1つ借りていきました。

コンクリートで整備された坂を登っていくと開けた場所に。
ものすごい広大な城跡です。
遠くの方に綺麗な海とたくさんの風力発電が見えます。
良いですね。

草地は沼のようになっている場所もあり、気を付けないといけません。
上まで上っていくとされに綺麗な景色になりました。
男鹿半島の海は綺麗ですね。
今日は天気も良く太陽の光が海に反射して非常に良い景色でした。

土塁もしっかり残っています。
本丸らしき場所には大土塁が取り囲んでいます。
かなりの高さです。
ここからの景色も綺麗でした。

帰りは天下道という方から降りてみようとそちらに向かったのですが、これが失敗でした。
かなりの泥道。
一部は沼にならないように何か敷かれているのですが、敷かれていない場所はもう大変なことになっています。
靴が土に埋まるし、滑って転びそうになるし、それほど長い距離ではなかったのですが大変でした。

無事降りてこれましたが、そこにちゃんと注意書きが書かれていました。
上にも記載しておいてほしい・・・。
まぁ早めに引き返せばよかったですね。

その後は菅原神社へ。
無人でしたが、ご城印が置かれていました。
記載されている300円を賽銭箱に入れます。
他にも御朱印やお守りなども売られていました。

さすが、続日本100名城。
非常に良いお城でした。

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